ヌーメノールの先代国王がエルフに誠実なのはなぜ?「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」より

スポンサーリンク




はじめに【注意】ネタバレについて

本記事は、AmazonPrimevideoで順次公開中のドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」第4話まで観た時点で書いています。

そのため「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」第4話までのネタバレを含みます。また、この先の展開についてもネタバレしてしまう可能性があります。

本記事の意図は、ドラマ内で充分に描かれなかった設定等を原作から紹介し、作品をより楽しんでもらおうというものです。

筆者は記事の執筆において、物語の大筋に関わる部分については明らかにしないよう心がけています。

しかし指輪物語は人物・事象に関する設定等が膨大なので、ドラマの本筋にどの設定が関わってくるか、筆者には読み切れません。

ですからほんの少しのネタバレも我慢ならないという方は、ドラマ全編を観終わるまで本記事を読まないことをお勧めします。

この記事を読む・読まないに関わらず、皆様が指輪物語の世界を楽しんでくれることを願っております。

尚、本記事内の固有名詞はドラマに合わせました。訳書では、微妙に違うことがあります。

例 訳書:ヌメノール ドラマ:ヌーメノール

  訳書:イシルドゥア ドラマ:イシルドゥル

↓  ↓  ↓  ↓  ↓

↓  ↓  ↓  ↓  ↓




ヌーメノール先代国王がエルフに誠実な理由

ドラマを観るとわかるように、ヌーメノール人の多くはエルフに非友好的です。

そんな中でも、先代国王はエルフに誠実だったということがエレンディルの言葉からわかります。

先々国王はすでに反エルフだったのに、先代はなぜそうではなかったのでしょうか?

それは彼の母親、つまり先々代王妃に理由があります。

以前、エレンディルの故郷はずっとエルフに友好的だったという記事を書きました。

エレンディルは何者?アラゴルン、ヌメノール王朝との関係「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」より

先々代王妃インジルベースは、エレンディルの故郷の領主の血縁でした。

この領主の家系は、王家から出ているため、王家に次いで高い栄誉を得ていました。

だから、王家に嫁ぐのもアリだったんでしょう。

インジルベースは「音に聞こえた美しい姫」だったそうです。

彼女にとって、すでに反エルフとなっていた王家に嫁ぐのは気が進まないことでした。

しかしその頃、王家は自尊心がとても強くなっており、逆らうことができなかったのです。

先々代王には息子が二人いて、兄は母親インジルベースに「心も体もよく似て」いました。

これが、エルフに誠実だったという先代王です。

一方の弟は父親とうまが合ったので、先々代王はこちらに王位を継がせたかったようです。

しかしヌーメノール王朝の決まりとして、王位は性別を問わず長子が継ぐということになっていました。

(だからヌーメノールの歴代王には女王も何人か存在します)




先代王の娘ミーリエルと執政ファラゾーンの意外な関係!?

先代王は、エルフ語の称号を名乗るなど、失われていた慣習を復活させようとしました。

しかし民の心を変えることはできず、「悲しみに倦み疲れて」しまいました。

ドラマでは国に反乱がおきたことになっています。

またドラマでは、先代王が「パランティール」で国の未来を見たことになっています。

原作ではこの石は登場せず、王自身に先のことを見る力があったということになっています。

いずれにしろ先見の明があった先代王はヌーメノールの風潮を改めようとしましたが、うまくいかず病に伏してしまいました。

ドラマで実質的な女王となっているミーリエルは、先代王の娘です。

その執政として女王のそばにいるファラゾーンは、先代王の弟の息子です。

ふたりはいとこ同士ということになります!

ドラマでは第4話終盤で病床の先代王が登場し、ミーリエルの本心が語られます。

ミーリエルは最終的にはガラドリエルと手を組み、中つ国へ援軍を送る姿勢を国民に示しました。

群衆からは次々と軍への志願者が出るなど、今のところ国は一つにまとまっているようです。

果たしてこれから、ヌーメノールはどうなっていくのでしょうか……?

余談ですが、「ミーリエル」はエルフ語の名前です。

こういう点にも先代王の想いが表れています。

また、ミーリエルは「銀よりも象牙よりも真珠よりも美しい姫」だったそうですよ!へえ~




まとめと今後のネタバレ

本記事の要旨

・先代王の母親はエレンディルの故郷の出身

・先代王は母親の考えを受け継ぎエルフに誠実であろうとした

・しかし民を変えることはできなかった

・先代王の娘ミーリエルと執政ファラゾーンはいとこ同士

本記事を書くにあたって参考にしたのは、「シルマリルの物語・下」と「追補編」のヌメノール王家についての箇所です。

この「シルマリルの物語・下」を読むと、ドラマの今後の展開が大体わかります。

そこではミーリエルとファラゾーンの関係が「女王と執政」ではないのですが果たして……?

気になる方は読んでみてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク