ガラドリエルは何者?エルロンド、ケレブリンボール、ギル=ガラドとの血縁関係について

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はじめに【注意】ネタバレについて

本記事はAmazonPrimevideoで公開中のドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1」のネタバレを含みます。

また、この先の展開についてもネタバレしてしまう可能性があります。

本記事の意図は、ドラマ内で充分に描かれなかった設定等を原作から紹介し、作品をより楽しんでもらおうというものです。

そのため、物語の大筋に関わりそうな部分は明らかにしないよう心がけています。

しかし指輪物語は人物・事象に関する設定等が膨大なので、本筋にどの設定が関わってくるか完全には予測できません。

ネタバレの観点から、この記事を読むかどうかのご判断はお任せいたします。

この記事を読む・読まないに関わらず、皆様が指輪物語の世界を楽しんでくれることを願っております。

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(ここから本題です)

ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」に登場する主要なエルフは、皆血縁関係にあります。

すなわちガラドリエル、ケレブリンボール、ギル=ガラド、エルロンドです。

この記事を読むと、ドラマの4人に違和感を覚えてしまうかも……!?




ケレブリンボールよりガラドリエルが歳上?

ガラドリエルの父フィナルフィンには、フェアノールという兄がいました。

フェアノールは、ドラマに名前だけ登場しています。

第2話、名工ケレブリンボールの工房に招かれたエルロンドは、あるものを見て感嘆の言葉を述べます。

「フェアノールのハンマー……これで、シルマリルが作られた」

シルマリルはフェアノールが作った宝玉です。

そしてケレブリンボールは、フェアノールの孫です。

ガラドリエルは、ケレブリンボールの父といとこ同士ということになります。

ところでフェアノールは、ものを作る技術に非常に長けていました。

その孫であるケレブリンボールが同じ道に進んだのは、自然な流れでしょう。

またケレブリンボールは自分の技術を磨くことに貪欲な姿勢を見せますが、原作を読むとフェアノールも同じような性格という印象です。




ギル=ガラドよりガラドリエルが歳上!?

さて、ガラドリエルの父フィナルフィンには、フィンゴルフィンという兄もいました。

このフィンゴルフィンの孫がギル=ガラドです。

ここでもやはり、ガラドリエルはギル=ガラドの父といとこ同士ということになります。

まとめると、

・フェアノール、フィンゴルフィン、フィナルフィンは兄弟

・フェアノールの孫がケレブリンボール、フィンゴルフィンの孫がギル=ガラド

・フィナルフィンの娘がガラドリエル

・フェアノールとフィンゴルフィンは、ケレブリンボールとギル=ガラドにとっては祖父だが、ガラドリエルにとっては伯父

私達の感覚で言うと、ケレブリンボールとギルガラドは同世代、ガラドリエルは1世代上となります。

すると、ドラマでの3人の外見や上下関係に違和感を覚えてしまいます。

ただしエルフは非常に長命(不死)なので、1世代上だからと言って年上とは限りません。

そしてガラドリエル、ケレブリンボール、ギル=ガラドがそれぞれいつから生きているのか、は残念ながらまだわかっていません。

もっと原作と関連書籍を研究するとわかるのでしょうが、まだそれには至れていないのが現状です。

脱線しますが、フェアノールとフィンゴルフィン・フィナルフィンは異母兄弟です。

そのことが、シルマリルをめぐる争いに大きな影響を与えたとか与えないとか……

真相はぜひ「シルマリルの物語」を読んでご確認ください。




ガラドリエルはエルロンドの義母となる

ドラマでは「友人同士」という位置づけのガラドリエルとエルロンドですが、ガラドリエルはのちにエルロンドの義母となります。

ガラドリエルの娘が、エルロンドの妻となるからです。

ドラマシーズン1の時点では、まだガラドリエルに娘はいないでしょう。

夫の存在も、いるのかな?と思いながら観ていたのですが、最終話でガラドリエルのセリフに出てきました。

それによると、夫は戦いに出て行方不明だそうです。

名前は出てこなかったので、私が想定している人物と同一かはわかりませんが……

それにしても、ガラドリエルはサウロンへの執着の理由として、兄のことはよく口にしていましたが、夫のことは最終話まで言いませんでしたね。

ちょっと夫が不憫になりました。

原作を読んだ印象では、指輪物語のエルフは年を重ねてもあまり外見に変化がないように思います。

外見は美しく若々しいが、年を重ねるほど叡智を感じさせ、荘厳さや深みが増すというイメージです。

だから個人的には、ケレブリンボールとギル=ガラドの外見はもっと若くてもいいのでは?と思ってしまいます。

しかしそこには、映像作品にする都合もあるのでしょう。

ドラマは映画より前の時代を描いているという事情から考えれば、ガラドリエルとエルロンドは映画に登場していますから、ドラマではより若い外見である方が受け入れられやすいでしょう。

また、ケレブリンボールとギル=ガラドはそれぞれ「名工」「王」という立場なので、年を重ねた風貌のほうが威厳が出るという思惑もあったのでしょうか?

こんな風に、ドラマのエルフたちについては、物語の筋と違うところでもあれこれ考えて楽しんでいます。

別視点からの「ガラドリエルは何者?」はこちらの記事もどうぞ

ガラドリエルが怖い……「シルマリルの物語」からわかる彼女の性格とは

ガラドリエルはエルダール?ノルドール?エルフの分類について「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」より

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