エレンディルは何者?アラゴルン、ヌメノール王朝との関係「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」より

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はじめに【注意】ネタバレについて

本記事は、AmazonPrimevideoで順次公開中のドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」第3話まで観た時点で書いています。

そのため「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」第3話までのネタバレを含みます。また、この先の展開についてもネタバレしてしまう可能性があります。

本記事の意図は、ドラマ内で充分に描かれなかった設定等を原作から紹介し、作品をより楽しんでもらおうというものです。

筆者は記事の執筆において、物語の大筋に関わる部分については明らかにしないよう心がけています。

しかし指輪物語は人物・事象に関する設定等が膨大なので、ドラマの本筋にどの設定が関わてくるか、筆者には読み切れません。

ですからほんの少しのネタバレも我慢ならないという方は、ドラマ全編を観終わるまで本記事を読まないことをお勧めします。

この記事を読む・読まないに関わらず、皆様が指輪物語の世界を楽しんでくれることを願っております。

尚、本記事内の固有名詞は、ドラマと微妙に違うものがあります。これは、筆者が馴染み深い訳書の方を採用しているためです。

例 訳書:ヌメノール ドラマ:ヌーメノール

  訳書:イシルドゥア ドラマ:イシルドゥル

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エレンディルは何者?ヌメノール王家との関係は

ドラマ第3話で登場するエレンディル。

女王をはじめヌメノール人がガラドリエルに冷たい中、彼だけは協力的です。

エレンディルはガラドリエルにエルフ語で語りかけ、故郷まで連れていきます。

馬で片道6時間かかるにも関わらず!

話が前後しますが、ドラマでガラドリエルとエレンディルが初めて顔を合わせた船の上。

ここでガラドリエルは、あるものに気づいてわずかに表情を変化させます。

ガラドリエルが見たのは、エレンディルが身に帯びる短剣。

この柄が、ガラドリエルがずっと持っていた短剣のものとほぼ同じに見えます。

このことから、ガラドリエルはエレンディルがエルフに友好的であると薄々感じていたのでは?

だからその後王宮から脱走してエレンディルに見つかった時、あんなに余裕があったのではないでしょうか。

エレンディルによれば、彼の故郷ではエルフ語が学ばれ、街中にエルフ語が刻まれています。

後に、「エレンディル」という名が古いエルフ語で「エルフの友」の意であることも語られます。

つまりエレンディルの故郷は、ヌメノール王都とは違いエルフに友好的なのです。

さて、同じヌメノール国内でこの違いがあるのはなぜでしょうか?

もともとヌメノール国は、人間とエルフの同盟の結果出来た国です。

初代国王はエルフですし、初めはエルフとの交流も盛んでした。その頃はもちろん、国全体がエルフに友好的だったはずです。

(ヌメノールの初代国王についてはこちらの記事をどうぞ!)

エルロスとは?エルロンドやアラゴルンとの関係もご紹介。「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」より

ところが、やがて王家をはじめヌメノール人の多くがエルフに反感を持つようになります。

その理由や経緯は今後ドラマで描かれそうですので、ここでは触れません。

またドラマでエレンディルが「先代国王はエルフに忠実だったために王位を追われ幽閉された」と語ります。

このように大部分のヌメノール人がエルフに反感を持つ中、エレンディルの故郷ではエルフへの敬意が保たれました。

ところで、それまでの王はすでに反エルフだったのに、なぜ先代国王はエルフに忠実だったのか?

それにもちゃんと理由がありますが、また別の記事で。




エレンディルからアラゴルンに至るまで

ドラマでは女王がエレンディルについて執政に尋ねる場面があります。

執政はこう応えます。「もとは高貴な生まれですが……」

これはどういう意味でしょうか?

実はエレンディルは、王家とつながる血筋です。

ヌメノール4代目の王に、シルマリエンという娘がいました。

彼女の息子はヌメノール西方地域の初代領主となり、エルフと親しく交流をしたそうです。

その子孫がエレンディルです。

西方地域では、交流が絶えた後もエルフへの敬意を失わず後世に伝えてゆきました。

これは、国の大部分が反エルフへ変わっていったことに危機を覚えての意識的な行動でした。

前述のエレンディルの短剣も、かつてエルフから贈られ、故郷に大切に受継がれてきたものでしょう。

彼らの存在が、ヌメノール国の今後にどう影響してくるのか?が見どころです。

ここからは先のネタバレになりそうですが、公開済みの映画「ロード・オブ・ザ・リング」にも出てくる情報ですので周知のこととして書いてしまいます!

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の重要人物アラゴルンは、エレンディルの子孫です。

第一部「旅の仲間」の冒頭にサウロンとの戦の場面がありますが、そこにエレンディル、息子のイシルドゥアが登場します。

詳細は省きますが、、その後の展開でアラゴルンがイシルドゥアの末裔であることが明かされます。

こうしてドラマが映画につながってゆくわけですね。

でも、あれ?ちょっと待って、映画の冒頭のエレンディルって王じゃなかったですか?

今は女王に逆らえなさそうないち船長なのに……

このように、だんだん映画冒頭までの空白が埋まってゆきます。

そう考えると、今後の物語を大体知っている私でもワクワクします!

そんな私は一字一句逃すまいという気迫でドラマを視聴するので、観終えるとどっと疲れます。




まとめ

本記事の要旨

・エレンディルは王家から分かれた血筋

・エレンディルの祖先はエルフと親しく交流した

・エレンディルの故郷ではエルフへの敬意が保たれ続けた

・アラゴルンはエレンディルの息子イシルドゥアの末裔

参考文献

・指輪物語「追補編」ヌメノールの王たちについての記述

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