かっこよすぎ、強すぎ……好印象のレゴラス、実は「風変り」?「影が薄い」とも

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映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ通して、とにかくかっこいい!強すぎ!美しい!と称賛されるレゴラス。

彼は物語の舞台、中つ国(ミドルアース)で最も美しく、不死の種族である「エルフ」です。

ところがこのレゴラス、原作「指輪物語」では少々異なる印象を受ける人が多いようです。

原作のレゴラスについては、「影が薄い」との声も聞かれます。

本記事ではレゴラスについて、まず映画で注目される理由について探っていきます。

そして原作では一転、印象が薄くなってしまうのはなぜか、考えてみました。

馬の乗り方までかっこよすぎ……!映画のレゴラス

まず、映画のかっこよすぎ、強すぎ、美しすぎるレゴラスについて考察してみます。

何といっても、レゴラスのかっこよさ・強さが引き立つのは戦闘シーン。

ここぞという見せ場では、必ずレゴラスが活躍します。

また、ほんの一瞬にも関わらず多くの人が注目したであろう「かっこよすぎる馬の乗り方」。

これは、後ろから走ってきた馬に、レゴラスが非現実的な乗り方をするというものです。

映画第二部、ヘルム峡谷に向かうエドラスの民が急襲される場面でのワンシーンです。

このように、映画でレゴラスがとにかく目立つ原因は、その動きの軽やかさにあると思います。

現実離れしていると言えば、ほかの登場人物の戦う姿なども十分超人的です。

しかしレゴラスの動きは、体重・重力を感じさせないという点で異質なのです。

映画第一部の雪山のシーンでも、レゴラスだけが雪に埋まらず歩いているのにお気づきでしょうか?

映画では、視覚的にレゴラスの軽やかさを感じられるため、印象が強くなるのでしょう。

一方、これらが文章のみで表現される原作では、どのように感じられるのでしょうか?




実は「風変り」?原作での初登場シーンから

かっこよすぎ・強すぎのレゴラス、原作ではどのように描かれているのでしょうか?

まず、レゴラスのかっこよさが際立つ戦闘シーンについては、印象は薄めです。

理由は、原作の文体があまりに硬派で、ダイレクトに躍動感を感じにくいからです。

原作「指輪物語」は、多くの人にとってはさらさら読めるものではありません。

一文一文の密度が濃く、じっくりゆっくり読み進めてゆくという感じです。

私も初めて原作を読んだときには、なかなか物語が展開しないように思えてもどかしかったものです……。

話がそれましたが、原作のレゴラスについて。

まずお伝えしたいのは、中つ国のエルフには色々いるという点です。

「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するエルフだけで言っても、裂け谷のエルロンドたちと、ロスロリアンのガラドリエルたちは微妙に違います。

(ただしここは、互いに婚姻関係があったり、比較的近い関係です。

エルロンド、アルウェン、ガラドリエルの関係についてはこちらもご覧ください。

アルウェンの年齢は?アラゴルンとの出会いはいつ?

色々いるエルフの中で、レゴラスはどういうエルフなのか?

エルロンドたちの側から言うと、彼は少々「変わった」エルフです。

原作でレゴラスが初めて登場するのは、指輪の処遇を決めるエルロンドの会議。

そこでレゴラスは、「風変りなエルフ」と表現されているのです。

さらに、彼の立場については「その父、北部闇の森に君臨するエルフ王スランドゥイルの使い」とあります。

風変りとか、闇とか……映画のさわやかなレゴラスとは、少し違う印象を受けますよね。

ただし、父が王ですから、レゴラスは王子!それは確かです。




レゴラスは「影が薄い」?会議では、どんな発言をしたのか

原作でのレゴラスは、「影が薄い」と言われることもあります。

確かに、映画では戦闘シーンで注目されますが、原作ではあまり華やかな描写がありません。

エルロンドの会議でも、レゴラスが発言するのはほんの少しです。

原作でのエルロンドの会議は1章分ありますが、レゴラスは、その半ばにようやく発言します。

彼の報告は、彼らが捕らえていたゴクリ(ゴラム)が逃げたというものでした。

レゴラスはこの報告をするために、会議に出席していたのです。

ガンダルフは指輪について調べるため、アラゴルンの協力でゴクリを見つけ出していました。

そして指輪に関することを聞き出し、闇の森のエルフたちに、その身柄を託していたのです。

しかしおそらく外からの手引きもあり、ゴクリはそこから逃げ出してしまいました。

レゴラスの会議での発言は、このようないきさつを語るだけです。

原作でレゴラスが「影が薄い」と言われてしまうのは、この初回登場時の印象が薄いせいもあるかもしれません。

ここでの彼の発言はあくまで「報告」で、セリフから彼の性格・気質などがあまり感じられないからです。

実は私も、この記事を書くために読み返して、「あれ、レゴラスここで発言してたんだ……」と思ってしまいました。

原作のレゴラスがどのような人物なのかは、読み進めることでじわじわわかってきます。

そして、映画とは違ったレゴラスの魅力を発見していただけるはずです!

そしてレゴラスを通して、エルフという種族の気質が見えてくるのも面白いです。




おわりに

本記事は、「指輪物語」第一部「旅の仲間・下」2「エルロンドの会議」を参考に作成しました。

この章は、ものすごい情報量です。

中つ国の歴史、指輪の成り立ち、指輪を巡る争いや事件、ガンダルフがどうしていたのか等々……

この章だけで、多くのことがわかります。

すでに述べたようにレゴラスはあまり登場しませんが、気合を入れてお読みになることをお勧めします!

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