「二つの塔」の意味は?闇の勢力も一枚岩ではない!

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映画「ロード・オブ・ザ・リング」、原作の「指輪物語」ともに、第二部のサブタイトルは「二つの塔」。

この二つの塔とは、具体的にどれとどれなのでしょうか?

実はこれについては、映画と原作では意味するところが違います。

それは映画と原作で、物語の構成や焦点が違うためで、どちらが正解ということはないと思います。

「二つの塔」の意味については、作者のトールキンもあまりこだわっていなかったそうですから……

それでは「二つの塔」の意味を、原作・映画それぞれについて解説していきましょう!

原作で「二つの塔」が意味するのは?

原作で「二つの塔」が意味するところは、第一部の終わりにはっきりと書かれています。

ご紹介すると

「第二部は『二つの塔』と呼ばれる。

 そこに物語られる事件が、サルマンの本拠オルサンクの砦と

 モルドール国への秘密の入口を守るミナス・モルグルの砦という

 二つの塔によって支配されているからである」

ここにあるように、原作での「二つの塔」は、オルサンクとミナス・モルグルです。

オルサンクはアイゼンガルドという地にあり、ここにはサルマンがいます。

そしてミナス・モルグルとは、モルドールの西側にある塔です。

ミナス・モルグルはもともとミナス・イシルと呼ばれ、人間たちが建てたものでした。

これはモルドールを監視するための砦だったのですが、闇の勢力に奪われたという経緯があります。

原作の第二部は上下巻の構成になっており、内容がはっきり分かれています。

上巻は、オークにさらわれたメリーとピピン、アラゴルンたちの追跡、ローハンの騎士たちの登場……と続きます。

そして、彼らはアイゼンガルドの勢力との戦いに関わってゆくことになります。

下巻はモルドールを目指すフロドとサムと、それを案内するゴクリの物語です。

彼らはまず、モルドールの北の入口である「黒門」に到着します。

しかしそこを通るのが難しいとわかったため、ミナス・モルグルへと向かうのです。

ゴクリはそこに秘密の通路があると明かしたのですが、それはシェロブの住処でした。

映画では第3部に登場する大蜘蛛ですが、原作では、これとの決着まで第2部で語られます。

このように原作の第二部は、上巻がオルサンク、下巻がミナス・モルグルに関わる内容となっています。

このような構成からも、原作での「二つの塔」が意味するところは明らかです。




映画で「二つの塔」が意味するのは?

映画での「二つの塔」は、サルマンのいるオルサンクの塔と、サウロンの目があるバラド=ドゥアです。

その根拠ですが、まずサルマンのこんなセリフがあります。

「今や誰が立ち向かえるのだ?……二つの塔が手を組んだ力に?」

サルマンのセリフですから、「二つの塔」の一方はオルサンクであると言っていいでしょう。

サルマンのセリフはこう続きます。

「わが主君、サウロンよ。あなたと共に、中つ国を支配しましょう」

そしてこの後に映し出されるのはサウロンの目、つまりバラド=ドゥアです。

このように映画では、サウロンの「目」がたびたび登場し、強い印象を残します。

一方、物語はシェロブとの対決まで進まないため、ミナス・モルグルはほとんど舞台となりません。

このことからも、映画での「二つの塔」はオルサンクとバラド=ドゥアという設定の方が自然です。




主人はサルマンかサウロンか?闇の勢力側も一枚岩ではない!

さて、映画での「二つの塔」に象徴されるように、闇の勢力側には主な本拠地が2つあります。

オルサンクの塔があるアイゼンガルドと、バラド=ドゥアのあるモルドールです。

闇の勢力側も、このどちらを本拠地としているかによって、内部で対立を起こすことがあります。

映画でそれがわかるのが、メリーとピピンを連れ去ったオークの一団で起こる事件です。

あるオークが「肉が食いたい、捕虜たちの足を食っちまおう」と主張。

それに対して、もう一人が「捕虜は無傷で連れていく、それが命令だ」と応じます。

この争いが、ののしりあいから殺し合いにまで発展するのです。

このようないさかいの場面は、原作にもあります。

言い争う二人のオークには名前もあり、それぞれウグルクとグリシュナッハといいます。

ウグルクはアイゼンガルドのオーク、グリシュナッハはモルドールのオークです。

(厳密にはウグルクは「ウルク=ハイ」という、オークを進化させた種です)

本拠地が違うことではっきり異なるのが、「誰を主人とするか」という点です。

言い争いの中で、二人はそれぞれ自分の主人を「白の手さま」「偉大なる御目」と呼びます。

「白の手」はサルマン、「御目」はサウロンを意味します。

「誰を主人とするか」=「誰の命令に従うか」ということですから、そこに違いがあると、内部で対立してしまうのです。

原作では、メリーとピピンはこの仲間割れを利用して、オークたちから逃げ出しました。

二人が機転を利かせて逃げ出す展開を、ぜひ原作でお楽しみください!




おわりに

この記事は、「指輪物語」第二部「二つの塔」を参考に作成しました。

メリーとピピンをさらったオークたちが仲間割れを起こす章は、「二つの塔・上」3「ウルク=ハイ」です。

オークたちのセリフが多く、彼らにも個性や人格があることが感じられて面白いと思います!

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コメント

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